全国に先駆けて出荷が始まる石垣島
日本の最西端である与那国島を含む八重山諸島の中心地。
年間を通じて平均気温は20度以上の亜熱帯気候であり、パイナップルやマンゴー、そして今回ご紹介するライチなどの果樹は日本で一番早く収穫されます。
この温かな気候と、島内の山・川、また石ころが多く含まれた赤土など、この土地独特の地勢を活かした果実は、まさに旬の美味しさを届けてくれます。
生産歴約50年のベテラン島本さん
加工用パイナップル栽培が一大産業であった島で生まれ育った島本さんも、当時よりパイナップルの生産を行っていました。しかしながら輸入缶詰の自由化に伴い、とても大きな打撃を受けたそうです。
そんな中、これではいけないと、生果生産にシフトしていったそうですが、当時の苦労は相当なものだったと伺いました。食べた方が本当に「美味しい!」と言って、また食べたくなるパイン作り、日々の観察とひらめき、ひたすらの試行錯誤、家族の支えもあり何年がかりかでようやく完成形を見出すことが出来たそうです。
島本さんのパイナップルは、今では毎年購入されているお客様の分で終わってしまうのです!(店長も食べたいです。。)
こうして、この土地にあった栽培方法をあらゆる経験から吸収した島本さんだけに、今回ご案内させて頂くライチ作りももちろん妥協なし!ライチ作りにあった圃場で、まさに「適地適作」を実践されています。
【島本さんのこだわりライチ】
▼ライチが好む土壌!
⇒石垣島の土壌は、掘れば石だらけの赤土。しかしながら、この土壌がライチにはバッチリだそうです。水はけの良さはもちろん、根の伸長が抑えられることで、樹勢の抑制につながり、これが美味しいライチ作りにはちょうどよい環境なのです。
▼自家製の肥料つくり
⇒パイナップル栽培から得たノウハウは、ライチの栽培にも応用されています。比較的簡単に栽培が出来てしまうけれど、決して「美味しい!」とは思えない化学肥料は避けたいということで、島本さんは自分の配合による肥料つくりを行っています。配合内容はもちろん企業秘密!ですが、この肥料は犬や鳥などが好んで食べに来るそうです。自然由来のものだけで作られている、安心安全かつ、作物の味わいにも大いに影響してくる、まさに島本さんだけの肥料です。
▼そして島本さんの想い!
⇒たくさん売れればよいわけではない!むしろ、「収穫量を減らしてでも良いものを作りたい!」という、その信念が長く島本さんがファンを惹きつける理由なんだとお話をしていてよくわかりました。 そして、いつも素敵な笑顔!「苦労はあるけど楽しいよ!」とサラッと言ってのけますが、そうした一言を言える方の作物をやっぱり食べたいですよね。
食べて笑顔に、そして幸せな気分になれる!そんな生産者さんが作るライチは必食間違いありません!
楊貴妃の愛したライチ
かの楊貴妃がライチを好んで食べたという話をよく耳にしますが、一体全体何がそうさせたのでしょうね!?
美味しさはもちろんでしょうけれど、ライチにはカラダに優しい栄養素があるようです。主なものを2つほどご紹介。
(1)ビタミンC
コラーゲンの生成に必要な栄養素であり、老化やがんの原因の一つである活性酸素から守る働きをもっているということで、やはり美容には何かと役立ちそうですね。楊貴妃は知っていたのでしょうか!?
(2)葉酸
胎児の成長の為に大量に使われるため、妊娠中の女性が普段以上に必要とされる栄養素のようですが、とても熱に弱いのです。そのため、生野菜や果物から、今回のライチのように生で摂取できると有難いですね!
食べ方は簡単!
(1)へたの部分に親指の詰めを差し込み、フタを開けるような感覚で皮をむきます。
(2)剥けた部分から、りんごの皮剥きのようにクルクルと指で皮を剥がしていくと、あら簡単!ツルンと果肉を取り出せます。
(3)後は種に気をつけてライチの味わいを楽しんで下さい!
冷蔵庫で冷やして食べるとより美味しいですよ♪